Q&A
発芽玄米やお米について
玄米は白米に比べて栄養価が高く体に良いと言われていますが、食べにくい食感や炊飯の利便性の悪さなどから敬遠されがちです。そこで現代の食生活の主食は「精白米」が中心となっています。しかし精白米にするには、玄米の外側部分にある「ぬか(糠)層」を削らなければなりません。糠は「米の健康」と字のごとく、健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。そこでその糠層を残したまま、美味しく、手軽に食べられる様に開発されたのが発芽玄米です。玄米をわずかに発芽させる事で、発芽の際に眠っていた酵素が活性化し、出芽のために必要な栄養を玄米の内部に増やしていきます。さらに、γ-アミノ酪酸やIP6などのすぐれた機能性成分が高まります。
玄米は、「完全食」と呼ばれるほど優れた栄養を持つ食材です。その玄米をほんの少しだけ発芽させたのが発芽玄米です。発芽するときに作用する酵素のはたらきで、糖質が分解されて甘みが増え、たんぱく質が分解されて旨み成分である「アミノ酸」が増え、噛むほどにより味わい深いお米になるのが特長です。玄米は硬い皮に包まれていますが、発芽することにより、外皮が軟らかくなり、もちもちとしたおいしい食感が生まれます。玄米は苦手という人も発芽玄米はおいしく、飽きずに食べている方が多くおられます。
単位 | 精白米 | 半つき米 | はいが精米 | 玄米 | 発芽玄米 | 米ぬか | ||
エネルギー | kcal | 358 | 356 | 357 | 353 | 356 | 412 | |
たんぱく質 | g | 6.1 |
6.5 | 6.5 |
6.8 | 6.5 | 13.4 | |
脂 質 | g | 0.9 |
1.8 |
2.0 |
2.7 | 3.3 | 19.6 | |
炭水化物 | g | 77.6 |
75.9 |
75.8 | 74.3 | 74.3 | 48.8 | |
カリウム | mg | 89 |
150 |
150 | 230 | 160 | 1500 | |
カルシウム | mg | 5 | 7 | 7 | 9 | 13 | 35 | |
マグネシウム | mg | 23 | 64 | 51 | 110 | 120 | 850 | |
リン | mg | 95 | 210 | 150 | 290 | 280 | 2000 | |
鉄 | mg | 0.8 | 1.5 | 0.9 | 2.1 | 1.0 | 7.6 | |
亜鉛 | mg | 1.4 | 1.6 | 1.6 | 1.8 | 1.9 | 5.9 | |
銅 | mg | 0.22 | 0.24 | 0.22 | 0.27 | 0.23 | 0.48 | |
マンガン | mg | 0.81 | 1.40 | 1.54 | 2.06 | 2.07 | 14.97 | |
ビタミンE | mg | 0.1 | 0.9 | 1 | 1.4 | 1.5 | 12.2 | |
ビタミンB1 | mg | 0.08 | 0.30 | 0.23 | 0.41 | 0.35 | 3.12 | |
ビタミンB2 | mg | 0.02 | 0.03 | 0.03 | 0.04 | 0.02 | 0.21 | |
ナイアシン | mg | 1.2 | 3.5 | 3.1 | 6.3 | 4.9 | 34.6 | |
ビタミンB6 | mg | 0.12 | 0.28 | 0.22 | 0.45 | 0.34 | 3.27 | |
葉酸 | µg | 12 | 18 | 18 | 27 | 18 | 180 | |
パントテン酸 | mg | 0.66 | 1.00 | 1.00 | 1.37 | 0.75 | 4.43 | |
ビオチン | µg | 1.4 | 3.5 | 3.3 | 6.0 | - | 38.2 |
発芽玄米にはドライタイプと呼ばれるものと、ウェットタイプの大きく2種類があります。広く普及している発芽玄米がドライタイプで、玄米を発芽させ発芽玄米にした後、乾燥➡殺菌➡袋詰め(順番はメーカーにより異なる)され出荷されますが、ウェットタイプは発芽玄米にした後、商品へのダメージを避ける為、乾燥は行わずに殺菌後袋詰めされています。
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ドライタイプ ※当社調べ |
ウェットタイプ |
発芽方式 |
浸漬もしくは加湿(非公開が大半) |
浸漬もしくは加湿(非公開が大半) |
乾燥/アルファー化 |
熱風あるいは温風乾燥 |
直蒸しまたはレトルト殺菌 |
包装形態 |
大袋(500g~2kg程度) |
分包(1合分)※基本使い切り |
炊飯方法 |
発芽玄米1合(150g)あたり1/4カップ(45ml)程度の加水をし、1~2時間程度浸け置きした後スイッチON |
白米を炊飯する際と同等の水で炊飯。漬け置き不要。(漬け置きもしても良い) |
水分値 |
15%程度 |
約30% |
食味・食感 |
比較ください |
精白米(白米)
玄米の糠層や胚芽の部分をきれいに取り除いた状態。胚乳のみを残した状態なので、やわらかく炊きあがりますがその分栄養価は低くなります。
玄米
収穫した稲の籾から、籾殻だけを取り除いた状態のお米。精米されていないため、栄養素を豊富に含む糠層や胚芽の部分がそのまま残っています。
胚芽米
玄米から糠層を削り、胚芽が8割以上残るように精米したお米です。糠層を削っている分、栄養面では玄米や発芽玄米に劣るものの、調理が簡単で、食べやすいという利点があります。炊飯器で白米と同様に炊く事ができます。
玄米の表面(糠層や胚芽)を削って精米すると発生する粉を「米ぬか」といい、米ぬかには高い抗酸化力を持つビタミンEや、コレステロールの吸収を妨げるγ-オリザノール、脳機能改善や高血圧改善に効果を発揮するフェルラ酸など、玄米の9割以上の栄養素が含まれおりとてもに栄養価が高くなっています。
稲の原種であり古代米の種類です。黒い色をした米なのですが、これは果皮と種皮の部分に青紫の天然色素であるアントシアニン(ポリフェノールの一種)が含まれているからです。
白米と混ぜて炊くと紫色になるため、昔からお祝い用の米として重宝されてきました。そのあざやかな色合いから「紫米」や「黒紫米」とも呼ばれています。当社で取り扱っているものはもち品種です。
稲の原種であり古代米の種類です。赤い色をした米なのですが、これは果皮と種皮の部分にタンニン(ポリフェノールの一種)が含まれているからです。栽培される稲の量は少ないですが、品種改良をされていない分生命力が強く大変栄養が豊富で、抗酸化力が高くタンパク質やミネラル、ビタミンが多く含まれているという特徴があります。当社で取り扱っているものはもち品種です。
緑米は全国でも生産量が少ない大変貴重な品種(古代米)で、緑色の玄米の皮の部分には抗酸化力の高い、クロロフィルという緑黄色野菜に含まれている成分が含まれているため緑色をしています。当社で取り扱っているものはもち品種です。
一般的に食べられているお米のことをいいます。「コシヒカリ」や「あきたこまち」などはお米の品種になります。
日本のお米は主に、うるち米ともち米の2種類に大別され、うるち米ともち米の違いはお米の成分にあります。お米にはデンプンが含まれていますが、デンプンには「アミロペクチン」と「アミロース」の2つが存在しており、アミロペクチンは水に溶けないデンプンですが、一方のアミロースは水に溶けやすいデンプンです。うるち米のデンプン比率はアミロペクチン:アミロースが8:2なのに対して、もち米はそのほとんどがアミロペクチンで構成されています。
御家庭、外食などで通常"ごはん"として普段食べている普通のお米のことを「うるち米」といいます。これに対して「もち米」は、お餅やお赤飯、おこわなどに使われるお米で、主たる違いはでんぷんの成分にあります。「もち米」とは糯性をもつコメの品種群でアミロースを全く、あるいはほとんど含まない作物の種類を指し、うるち米はアミロース2割程度のお米を指します。
栄養成分や期待出来る効果
発芽玄米のはビタミン、ミネラルがバランスよく含有されていて、完全栄養食とも言われています。健康に欠かせない栄養成分がたっぷり。カルシウムや普段の食事ではとりにくいカリウムや鉄分をはじめ、マグネシウムなども多く含まれています。ミネラルは人が生きていく上で必要不可欠な成分ですが、生活していくうえで体外に排出されてしまう成分です。またビタミンB1、ビタミンEなども含有されており、疲れを予防し、肌の再生に役立つ成分なのですが美容に気を使う人にも関心を頂けています。腸内環境を整えるといわれる食物繊維も多く含まれており、「お客様の嬉しい声」では、特に女性の方々より【便秘が解消した】がダントツ一番です。また、ストレス対策にGABA(ギャバ)や健康に役立つオリザノールも含有しています。
発芽玄米に含まれるビタミンEは、サビを抑え老化の原因ともされる活性酸素を除去し、肌などの細胞の健康維持を助けるといわれています。また、ビタミンB1は、皮膚(肌)の健康を保ち、炭水化物がエネルギーに変わるのを助けます。
発芽玄米はカルシウムやマグネシウムといったミネラルを含んでいます。 これらはいずれも、骨や歯の形成に欠かせない成分ですが、それ以外にも神経伝達やホルモン分泌など、身体のさまざまな機能を維持する役割を担っている栄養素です。
第六の栄養素とも言われるようになった食物繊維。食物繊維には善玉菌を増加させ腸内環境を整えるといわれる水溶性食物繊維と便の量を増やして軟らかくし、腸の運動を助けるといわれる不溶性食物繊維の2種類があります。 この2種類の食物繊維をバランスよく含む発芽玄米は、便秘やそれに伴う肌荒れなどの解消を助けます。
発芽玄米はGI値の低い食品といわれています。GIとはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、体内で糖に変化する際の血糖値上昇スピードの値です。GI値の低い食品はそうでない食品に比べ、食後における糖の吸収、血糖値の上昇が穏やかであるという特徴があります。そのため、食後も眠くなりにくいといわれます。食パンや白米に比べるとその数値は明らかで、腹持ちも良いので、ダイエット中にも食べやすい食品です。
GABAは英語のGamma-Amino Butyric Acidの頭文字をとった略称で、γ-アミノ酪酸というアミノ酸の一種。発芽玄米をはじめ、チョコレートやカカオ、野菜などにも含まれている成分です。一時的・心理的なストレス低減をする機能がある事や、血圧高価の抑制などが報告されています。また睡眠の質を向上させる効果が期待出来、研究が進められています。
米糠特有の植物油成分。フェルラ酸と植物ステロールが縮合したエステル類。自律神経失調症・更年期障害改善、コレステロール低下、成長促進などの作用期待でき、美容の面では美白、紫外線吸収、皮脂腺賦活作用など、アンチエイジングに欠かせない成分です。
ポリフェノールの一種で、植物の細胞壁などに含まれる成分です。抗酸化作用を持つため酸化防止のために菓子やデザートに使用されます。フェルラ酸には脳機能改善効果や高血圧改善などの効果があり、最近では軽度のアルツハイマー病の症状改善についても注目されています。
イノシトールにリン酸が結合することによってできる、リン酸化合物の一種でビタミンBの仲間です。抗酸化作用があり、食用油の酸化防止などに利用されています。細胞の酸化を防いで、ガン細胞の発生と増殖を抑える効果があり、また、血液が凝固しにくくなるため、血栓予防効果も期待できます。
脳内ペプチド代謝を調節するPEP(prolylendopeptidase)の異常増加によって起こるタイプのアルツハイマー病の予防改善。
炊飯方法やその他有益情報
半生発芽玄米100%で炊飯する場合 | 本品1袋(約1合 120g)をお釜に入れ、お釜の水目盛の1合分か数mm程度下まで加水しそのまま炊飯。 |
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精白米と半生発芽玄米を半々(50%ずつ)で炊飯する場合(2合炊飯時) | 白米1合を洗米した後、半生発芽玄米を1袋(約1合 120g)を混ぜ、お釜の水目盛の2合分か数mm程度下まで加水しそのまま炊飯。(白米を漬け置きしたい方は、発芽玄米と一緒に浸け置きした後、スイッチON) |
精白米7割と半生発芽玄米3割程度で炊飯する場合(3合炊飯時) | 白米2合を洗米した後、半生発芽玄米を1袋(約1合 120g)を混ぜ、お釜の水目盛の3合分か数mm程度下まで加水しそのまま炊飯。(白米を漬け置きしたい方は、発芽玄米と一緒に浸け置きした後、スイッチON) |
ご用意しております。こちらよりご希望の商品をご覧ください。
どのモードで炊いていただいてもおいしくお召し上がりいただけるかと思いますが、お使いの炊飯器にもよりますので、はじめは"通常モード"で炊飯する事をオススメ致します。 お好みに合わせて、様子を見ながら別のモードもお試しください。
当社商品中、「まるで白米食感 半生発芽玄米(軟らかソフト)」であれば、事実、保育園・こども園でご使用も頂いている事から安心してお召し上がり頂けます。当該商品の場合は、通常白米で調理される際と同様の調理で結構ですが、その他の商品を使用する場合にはよく煮込んで頂き、離乳食の進み具合に合わせてご利用ください。糠層など一切削っていませんので、栄養も発芽玄米そのままです。
お子様やご年配の方にもおすすめです。ぜひ、積極的におすすめ頂き、お召し上がりください。当社の半生発芽玄米は高圧下でアルファー化しており、更に食べる方の状況次第で選択頂けるように、商品ごとに加工方法(無添加)を変えて、柔らかさの度合いも異なる商品を製造しております。商品一覧はこちら。
白米同様に冷凍庫での保管が最適です。
商品によって異なります。大半の商品が契約栽培で作られたお米です。無農薬・有機肥料で栽培されたもの、特別栽培米、特別栽培認定は取得していなくても、同仕様で栽培されているものなど多数取り扱いがあります。また当然の事ですが、各商品毎、原料玄米のトレースは可能です。
当社本社住所と同一で、静岡県磐田市福田5491番地3で製造しています。
使用品によって異なりますので、こちらの商品一覧よりご確認ください。製造日より、半年~1年程度にて設定しています。
【半生の発芽玄米各種商品】は、基本使い切りでお願いします。どうしても使いきらない場合は、数日程度であれば冷蔵庫。それ以上は冷凍庫での保管をお願します。(冷凍庫から出した際も、固まっておらず解凍などの手間はありません)。半生発芽玄米以外の商品は、密閉し冷暗所にて保存し、お早めにお召し上がりください。